なかじーのせかいかん

「なかじーのせかいかん」をご愛読いただき、ありがとうございます。このブログに書いてあるのは「正しい意見」ではなく「なかじーが考えたこと」の記録です。



【情報過多の中の幸福論】他人視点のキャリアなんて投げ捨てて、攻撃されることに勇気を持つことから幸せは始まる。

f:id:kentanakajima:20150307221053j:plain

フィリピンはセブ島。3月は乾季にあたり、日中は特に日差しがきつい。

そんな中、僕はまたまた熱を出してしまいました。不幸中の幸いか、久しぶりに(1/13以来)約半日1人になれる時間ができた。色々考えたり、余裕が出れば本を読み、身体とは裏腹に自由に過ごせた気がします。元気が1番ですね。

寝込みつつ、少し前に貰っていたメッセージを読み返していて、思うことがあったので、書こうと思う。

 

その男、テニス部なよなよ副部長

彼と会ったのは昨年。一言目に「迷ってることがあるんです」と言われ、何事かと思った。どうやら海外に興味があり、僕が代表をしていたインカレサークルに興味を示していた。

 

彼は某関東の大学2年生で、当時はテニス部に入っていた。そのテニス部はかなり伝統があるらしいが、彼はなんとなく合わないから辞めようと思っていた。前から興味のある海外系のサークルで、且つインカレで学外の人とも交流したいと思っていた。

 

しかし、少し前に部員のアルコールに関する粗相があり、大問題が発覚。部の評判は、一気に下がり辞める部員が多発。それでも新1年生は伝統に憧れ、数多く入部したため、教育等色々な問題がより多発した。しかしここでも不幸は加速する。代表から彼に「代表を代わりにやってくれないか」と言われ始めた。部員のコアメンバーにも頼られ始めた。自分は辞めたい。他にもともとやりたいことがある。そんな意思をもちつつも、周りに頼られる境遇があり、相談してくれた。彼が辞められなくなった1つの大きな理由は、「辞めたら皆になんか言われるかもしれない」という懸念であり、正直もったいないと感じた。

 

そこからは色々あったが、彼はテニス部を辞めて、僕の団体に入った。あの意思決定はなかなか難しいと思う。勇気がいる行動である。ちなみに彼は今や僕の後代表となり、たくさんのメンバーを率いるまでになった。

(もちろん、テニス部を辞める際は彼なりに事情をメンバー話し、納得をとった上で彼は辞めた)

 

 

その女、就活人生

留学に興味あると紹介された女性で、大学1年生の子がいた。彼女に希望留学を聞くと、「アメリカかイギリスです」と定型文のように答えた。理由を聞くと、アメリカやイギリスに留学すると就活が有利で商社に入りやすいから、と答えた。なぜ商社なのか理由を聞くと、親が商社ならいいというから、と答えた。

 

本当に自分がしたいことは何か聞くと、彼女はもっと刺激のある毎日を送りたいと答え、海外ボランティア活動を口にした。それをやれば良いといえば、「親が..」「就活が..」としか返ってこなかった。

 

本当に自分のしたいことを押さえつける人間は見るに耐えない。

僕は彼女に東南アジアでボランティア活動をすることを勧めたが、結局海外にすら行かなかった。

 

他人とのキョリを離すことが必要

以上、2人は全く別な悩みを抱えていたが、共通することは数多い。

①他人がどう思うかをあまりに激しく考えている

②自分の本当にしたいことはそっちのけ

大昔はこんなことあったのだろうか。例えば、隣村のなんたらさんが漁業じゃない奴は気にくわね〜というから、漁業関係の仕事を目指す。とか。

そんなのあるわけ無い。隣村の人に気を使うことなんてありえなかった。きっと他の村がどんな風潮かななんて、伝わらないし。

でも今や可能になってしまった。情報があふれ、隣国の人が何を考えているかをリアルタイムで感じ、攻撃することが可能になった。あまりに世界中の人間がそばにいて、自分が本当は何なのか、自分の存在意義とは何なのか、考えるだけで苦しんでしまう世界になった。

 

だから、キョリを離す必要がある。バックパックの人で、携帯の電源を切り自然を楽しむ人が多いのはそのことである。自分の世界を取り戻すことができる。他人がどう思うか、そしてそれに合わせて行ったら、70億の人間に気を使うことになるし、そもそも70億人が万人受けする世界なんて何が楽しいか分からない。

 

だから、他人視点のキャリアとか思いっきり投げ捨てようということ。そして、他者に気を使うのを辞めて、攻撃されることに慣れよう。70億人全員になんて好かれなくていい、それよりも自分の決めた信念とルールを好いたほうがよっぽど幸せである。

 

 

セブ島で感じる幸福論

最近は大学4年間、もしくは休学を含めた5〜7年間を1つのキャリア形成としてとらえる場合が多い。例えば、1回生で留学に行き、2回生で海外インターンをして、3回生は国内インターンでバリバリやって、4回生になるときには就活、もしくは気に入られた企業に内々定をもらい、インターンとして働き始める、、、とか?

 

これが本人の意思を積み重ねたものであるなら、それは素晴らしいが、往々にしてそうではない。世論はこうだから、とか就活業界はこうだから、とかそんなのばっかである。

 

僕はセブにいて、自分の毎日を幸せに感じる人をたくさんあってきた。自分の本当にやりたいことをやっていたら勝手に点と点は繋がってキャリアとして見られると思うし、何より、人生の中の4年間として非常に濃いものになると思う。考えずに、感じたまま、身を流れに任せて、出会いを大切にして、頑張る時は鬼になる。これでいいと思う。

 

大学入ったらすぐに就活を考えて、他人にすごいと言われそうなキャリア形成をしていく。

これほどつまらない大学生活はない。そしてそのような人間は往往にして、つまらなく、レールの上でしか走りきれないものである。

 

他人視点のキャリアなんて投げ捨てて、攻撃されることに勇気を持とう!

んじゃ!